太る(痩せる)仕組み

基礎知識

どういう仕組みで太る・痩せるということが起こるのか、皆さんご存じでしょうか。

今回はまずその仕組みを正しく知っていただくために解説していこと思います。

基本的な知識ですでにご存じの方もいらっしゃると思います。

なんとなく知っているという方は、改めて確認するために読んでいただくのもいいと思います。


どうして太ったり痩せたりするのかと言いますと、人間の体は簡単な法則から成り立っているからです。

それは基礎代謝+活動代謝と摂取カロリーの収支がプラスになるかマイナスになるかという、ただそれだけのことなんです。


ではこの基礎代謝と活動代謝が、それぞれどういうことか理解していますか?

基礎代謝

基礎代謝とは、簡単に説明しますと何もせずただじーっとしていても人間の体は生命を維持するためにカロリーを消費していますよということです。

例えば寝たきりの方でもエネルギー(カロリー)を必要としている、ということです。

ですので全く動かないからといって何も食べずにいるとどんどん痩せていってしまいます。


成人女性で一日約1200kcal、成人男性で約1500kcalを消費していると言われています。

活動代謝

活動代謝とは、文字通り体を動かす際に消費されるカロリーのことです。

日常生活の中で立ったり座ったり、階段を上ったり下ったり、あるいはウォーキングやジョギングだったり筋トレ等々、体を動かす時にカロリーを消費します。

意外と知られていないことかもしれませんが、食事をして食べたものを消化したり排泄しようとして内臓が動くことでもカロリーは消費されるんです。

ですのでダイエット中であっても適切な量を食べることって、カロリー消費の面から考えてもとても大切なんです。

他にも勉強をしたり頭を使うことでも糖分が消費されたりもします。


そして摂取カロリーとは、説明するまでもないかもしれませんが食べ物屋も飲み物から摂取したカロリーのことです。

人間の体はこれらの収支の差で、太ってしまうのか痩せていくのかが決まっています。

太る仕組み

さてどのようにして太る(脂肪がつく)かといいますと、例えば基礎代謝が1200kcalの女性がいるとしましょう。

この女性が一日の食事や日常生活や運動(活動代謝)で800kcal消費したとします。

そうすると1200kcalの基礎代謝と800kcalを足して、一日に2000kcalを消費したことになるわけです。

しかしこの日は飲み会ということもあって、お酒やたくさんのおいしい物を食べて一日で2300kcalを摂取してしまいました。


この日のカロリーの収支は

1200kcal+800kcal < 2300kcal

となってしまい、摂取カロリーの方が300kcal多くなってしまいましたよね。


ですがこの一日だけでしたら脂肪はつきません。
例えば消費したカロリーよりも、摂取カロリーが300kcal多いというこの状態を一ヶ月続けたらどうなるでしょう。

300kcal×30日=9000kcal

ですから、一ヶ月で9000kcalオーバーということになります。

脂肪1kgが増減するのに7200kcalですから、この例だと一ヶ月で脂肪が1kgと少し増えたことになります。

便宜上、摂取カロリーの方が毎日300kcal超ということにしましたが、マイナスの日があったとしても結果的に摂取カロリーの方が上回っているなら太っていきます。

痩せる仕組み

今度は反対に痩せていく仕組みです。
同じように基礎代謝が1200kcalの女性がいたとして、運動を頑張って活動代謝を1000kcalにしました。

食事にも気をつけて1900kcalで抑えたとしましょう。

1200kcal+1000kcal < 1900kcal


となって、今度は摂取カロリーの方が300kcal少なくなりましたね。

この300kcalマイナスの状態を一ヶ月続けたとして、9000kcalですから、一ヶ月で1kg以上の脂肪を減らせるということになるわけです。


ちなみに脂肪は一日でついたり減ったりするわけではありません。

つくのも減るのも数週間を要しますから、一日だけ食べ過ぎたり運動を頑張ったからすぐにどうこうなるわけではありませんので覚えておいてくださいね。

食事習慣と運動習慣という考え方

この言ってみれば単純な仕組みから皆さんに何を知ってほしいかといいますと、ダイエットをする上で大切なのは一日だけの食事や運動として考えるのではなくて、数週間やあるいは数ヶ月というスパンで食習慣や運動習慣として考えてみてほしいということです。

一日食べ過ぎてしまったからといって落ち込んだり後悔するようなことをしなくていいですし、あるいは一日食事制限して運動を頑張ったからといって脂肪が減るという考えもしてほしくないということです。

点で考えるのではなくて線で考えてみてください。


一日の食べ過ぎを次の一日を絶食したり極端にセーブしたりするのではなくて、三日~一週間のトータルでカロリーや栄養バランスを考えるようにしてみましょう。

運動も同じです。

一日がむしゃらに頑張って疲労と筋肉痛に襲われたから、それが取れるまで三日間休むよりは一週間無理のない運動を続ける方が確実に脂肪は減ります。

脂肪を減らすという観点からだけではなく、そうしないと心も体も消費して疲弊しきってしまいます。


結果ダイエットが続かなくなって、ダイエット開始前と同じくらいの体重になるか開始前以上の体重になってリバウンドしてしまいます。


脂肪を減らすということは、皆さんが思っている以上に時間を要します。

ということはある程度の時間を要しても辛くないペースで続けていくことがとても大切になります。

食事も運動も、食習慣や運動習慣としてとらえるようにしてくださいね。

ゆっくりゆっくり無理のないペースで進めていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました