根性は必要ない
ダイエットを始める方の中には、張り切りすぎて初日から激しめの運動や厳しい食事制限をする方がいらっしゃいます。
が、そんなに焦らないでください。
ダイエットを開始するに当たって、これから開始するという【決意】や【明確な目標設定】は確かに必要になりますが根性は必要ないです。
運動にしても食事にしても、とにかく体に優しいダイエット方法で進めていかなければ遅かれ早かれリバウンドすることになってしまいます。
そこで今回は私がおすすめする、体に優しいダイエットの始め方をご紹介します。
参考になさってください。
薄味の食事をする
よく陥りがちなのは極端に炭水化物を減らしたり、食事全体の量(カロリー)を減らしたり、夜は食べない等の欠食をしてしまうことです。
食事の量を極端に減らしてしまうと、やはり【不足感】や【不満足感】を覚えてしまうことは避けられません。
こういった不足感に無理やり蓋をしてしまうと、いつか必ず爆発してしまいます。
我慢をしていたわけですから、一度爆発すると歯止めが利かなくなってしまうのです。
それを防ぐためにはどうしたらいいのか。
ある程度の食事量は確保しつつ、不必要なものはカットするという方法が賢明です。
具体的には食事全体の量は減らさずに、塩分や脂質の量をほんの少しでいいので控えてみましょう。
お米の量はそのまま、おかずも野菜もそのままでいいです。
料理に使う調味料を少し減らして薄い味付けにしたり、サラダに使うドレッシングをノンオイルのものにしたり、できるだけ揚げ物を避けて魚のおかずを選ぶといったことが有効です。
料理に使う調味料を少し減らして薄い味付けにしたり、サラダに使うドレッシングをノンオイルのものにしたり、できるだけ揚げ物を避けて魚のおかずを選ぶといったことが有効です。
さらには砂糖を使ったスイーツは避けましょう。
といっても無理に制限せずとも炭水化物(お米)の量をしっかり確保できていれば、甘いものを欲する気持ちが収まります。
具体的な炭水化物(お米)の量はまた別記事にまとめますのでそちらを参考になさってください。
なんだ結局厳しい食事制限するんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。
こういう食事をするのはダイエットを開始してから長くて一週間、一週間が長ければ三日間で構いません。
それでも長く感じるようであれば一日だっていいです。一日すら持たないのであれば一食でも問題ありません。
何を目的としてこういう食事をするかといいますと、まずは濃い味付けに慣れてしまった味覚を正常に戻してあげることが目的です。
ジャンクフードなどの塩分が多くて濃い味付けは、さらに濃い味付けを欲するようになってしまいます。
そして自然と摂取カロリーも増えて、塩分過多により浮腫みもひどくなって体重も増えていくという状態が日常化している方が多いです。
まずはこの状況を一旦リセットする必要があります。
試しにこの三日~一週間を過ごした後でジャンクフードを食べてみてください。
驚くほど濃い味に感じるはずです。
そしてもう一つの目的は、濃い味付けや慢性的に食べ過ぎてしまったことによって疲れ切っている胃腸を休ませてあげることです。
食べ過ぎると内臓が常に働くことになってしまい、その疲労から(基礎)代謝が下がってしまいます。
なので痩せにくい体質となってしまうのです。
太ってしまうのはこういった悪循環が主な原因ですので、まず最初にここを断ち切ってしまいましょう。
最初にして最大の試練かもしれませんが、痩せたいという決意が本物ならできるはずです。この【リセット期】を乗り切れれば後は気合や根性は必要ありません。

そんなにたくさん食べなくても生活できる
この【リセット期】を過ごせば分かると思いますが、実はそんなにたくさん食べなくても日常生活に支障はきたしません。
いかに今まで必要ないもので自分を満たしていていたかが分かるはずです。
ジャンクフードのような脂っぽくて濃い味付けの食べ物はあまり受け付けなくなるはずです。
食べたくなって食べたとしても、胃もたれ等で食後の不快感に襲われることでしょう。
ここで大事なのは、今後ずっとジャンクフードとか砂糖たっぷりのスイーツを断ち続けなければならないと思わなくていいということです。
頻度にもよりますが、食べたくなったら食べちゃいましょう。
その時々の体調で、そういう食べ物を食べた後に自分の体がどうなるか、どう感じるかを観察すればいいのです。
疲れている時に食べたら胸焼けするし浮腫むな、とか元気な時に食べたら体重も増えないし浮腫みもないなとかそんな感じで構いません。
今後一切食べない!などと無理する必要は全くないのです。
後で詳しく解説しますが、ダイエットはラフで大雑把にとらえた方がいい場合と、ある程度は綿密に計画したり観察した方がいい場合があります。
運動や食事というのはどちらかといえば前者なんです。
ダイエットに失敗してしまう方の多くは、運動や食事を後者にして厳しくしてしまいがちです。
もっともっとラフで大雑把に、体に厳しくではなく優しくしていいんです。
失敗を失敗と思わなくていいんです。
大事なのは一見失敗と思われる行動をした後に、体がどうなるかを観察して、その結果を今後にフィードバックすることです。
少し話が逸れてしまいましたが、まずは数日間だけで構いませんので、薄い味付けの食事をしてみてください。
この【リセット期】を経験するのとしないのではその後のダイエットに大きく差が出ます。
運動はごく軽いものを
運動に関してはあまり難しく考えることはありません。
ダイエット開始直後に限った話ではないのですが、ダイエットではやはり運動よりは食生活の影響の方が大きいからです。
ごく軽い運動で構いません。
例えばその辺を5分とか10分でいいから散歩してみるとか、お風呂上りにストレッチするとか、普段より少し早歩きするとか、そのような程度で大丈夫です。
食事の【リセット期】が終わって、体が慣れてきてからウォーキング等の本格的な運動を始める方が無難です。
決して無理はしないように。
いつこの【リセット期】を終わらせるかですが、ダイエット開始前にどんな食生活をしていたかや、体の疲労等で個人差があります。
ひどい食生活を送っていた方であれば一週間程度、そこまでひどくなければ一日~三日程度で大丈夫です。
朝起きてみて体が軽いと感じたり、薄い味付けのものを食べたり飲んだりしても薄く感じることなく、むしろおいしく感じるようになれば終えてしまって構いません。
私はですが、生野菜をそのまま食べても薄いと思わずおいしく感じたり、低脂肪乳や脂肪ゼロのヨーグルトをそのまま食べておいしく感じたら味覚がリセットされたなという判断をしています。
繰り返しになりますが、特に砂糖が入っていない炭水化物(お米)は生きていく上で大事な栄養源になりますので極端に制限しないでください。
いかがでしょうか。
根性で厳しい食事制限や運動でダイエットを開始していた方にとっては楽かもしれませんね。
体が楽ということは心も楽なんです。
こうして体に優しい方法でダイエットを始めてみてください。
本当に心と体が軽くなりますよ。
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